猛虎愛全開の黒谷友香 “終戦”を嘆く
大阪出身で、阪神タイガースの開幕戦始球式を務めたこともある女優・黒谷友香が2日、優勝の可能性が消滅した阪神の今季成績を嘆き、「来年こそは頑張ろう」と牙を失ったも同然の虎戦士を叱咤激励した。黒谷は阪神がリーグ優勝した2005年の開幕戦始球式を務めている。
吉本興業100周年を記念した月替わり公演「吉本百年物語 9月公演 焼け跡、青春手帖」(9日初日)に主演する黒谷は、2日、大阪・なんばグランド花月で千秋楽を迎えた8月公演のラストに登場。8月公演で主演を務めた女優・水野真紀からバトンタッチを受けた。
終演後の会見で、阪神の今季優勝の可能性が消滅したことを聞かれ、「大阪人として悲しいことです」と猛虎低迷を嘆いた黒谷。すでに「今は『来年こそはがんばろう』という気持ちです」と拳を握りしめ、来年に気持ちを切り替えていることを明かした。
黒谷が主演する9月公演は第2次大戦終戦後の吉本再建が描かれる。当時、戦乱で唯一の吉本所属芸人となった花菱アチャコがラジオドラマを開始することになり、黒谷はその相手役として白羽の矢が立ち、引退していた女優業に復帰した浪花千栄子を演じる。
後に阪神・村山実投手の引退試合で花束贈呈役を務めた大女優を演じる黒谷は、“終戦”した阪神ナインに向け「参考になります。ぜひ観に来てください」と呼びかけた。
また阪神再建に何が必要かと問われると「人は出会いによって変わるものです。それがドンピシャだと、持つ以上の力が出るものです」と、虎ナインの実力を引き出す人物の登場を願っていた。
