【舩越園子の目】松山魅せた、米ツアー

 「プレーオフ第2戦、ドイツ銀行選手権・第3日」(6日、TPCボストン=パー71)

 松山英樹が首位と5打差の6位に浮上した。このところ不調だったショットは「まだ不安もあるけど、いい感じ」。決して絶好調ではないが、優勝が狙える位置まで浮上した。

 ベストではないゴルフで優勝争いに絡むのは、すごいことだ。ショットのミスをカバーできる小技がなければ、そんな芸当はできっこない。その意味で、3日目の3番で見せたグリーン奥のラフからの第2打は見事だった。わずか5メートル先のピンに向かってフェースを大きく開きながらロブ風にフワッ!ピタッ!そうやってパーセーブした松山の姿は「これぞ米ツアー選手」だった。

 16番も同じように寄せようとしたが、失敗して「下手でした」。だが、平然とした顔でリスクの高い技に次々に挑むところは、この2年における彼の最大の成長だと感じ、「ああいう小技をやるのが増えたね」と褒めるつもりで言ってみた。

 が、松山は違う意味に受け取り、「何回も(グリーンを)外せば、やらなきゃいけない」と苦笑。「その意味では、ショットが悪くて良かったかな」。

 その通り。この世に意味のないものはないらしい。ハサミとゴルフは使いよう?何でも役立ててますます成長し、最終日は通算2勝目を挙げてほしい。

(在米ゴルフジャーナリスト)

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