町田公二郎監督の三菱重工広島が優勝

 「第67回JABA京都大会・決勝 三菱重工広島9×-8三菱重工神戸・高砂(延長12回タイブレーク)」(2日、わかさスタジアム京都)

 三菱重工広島がタイブレークの末、サヨナラで三菱重工神戸・高砂を下し、同大会初優勝を果たした。これで10月に行われる日本選手権への出場権を獲得。広島、阪神で選手、コーチとして活躍し、15年から同チームを率いる町田公二郎監督(46)にとっても初タイトルになった。

 延長十二回の死闘を制した指揮官は、真っ先に選手を褒めたたえた。「点の取り合いですごい試合だった。選手たちが本当に最後までよく粘って、勝ちきってくれた」。初回に2点を先制しながらも、中盤に試合をひっくり返された。

 それでも懸命に追いつき、粘りに粘って再度、勝ち越した三菱重工広島。だが優勝まであと1アウトに迫った1点リードの九回2死から、相手に追いつかれた。ベンチに残った投手は午前中の準決勝に先発した鮫島だけ。それでも“最後の投手”山田が踏ん張り、打線も延長十二回に犠飛でサヨナラの1点を奪った。

 打撃戦のシーソーゲームを制し「頑張ったのは選手たちなので。守りからしっかり入るチームですけど、打たないと勝てませんから。スイングだったり、走塁だったり、点を取る練習をしてきた成果が出た」。そう町田監督は勝因を分析する。 91年のドラフト1位で広島へ入団。その年、同じ外野手としてドラフト4位で入団したのが、今年から阪神の指揮を執る金本知憲監督(48)だった。広島、阪神と現役時代に同じルートを歩み、フィールドは違えど今は監督としてチームを率いる両者。「(金本監督は)すごい覚悟を持って臨んでいると思います。知らない相手ではないですから、頑張ってほしいと思っています」とエールを送る。

 昨夏の都市対抗では4強入りした三菱重工広島。今月半ばには同大会の広島予選が始まる。「まずは出場権をしっかり取ること。この大会で優勝して終わりではないので」と町田監督は優勝の余韻には浸らず、表情を引き締めていた。

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