智弁和歌山・春野 2本塁打のプロ志望
「第70回国民体育大会・準決勝、東海大相模10‐7智弁和歌山」(29日・紀三井寺球場)
智弁和歌山の主砲・春野が、ドラフト候補の東海大相模・吉田から1試合2本塁打を放った。
「国体は全打席狙っていこうと思っていた」と春野。1点を追う三回、2死から一時は同点となるソロ本塁打を左中間席へたたきこんだ。さらに4点を追う九回には吉田の浮いたスライダーを一振りで仕留め、左翼席後方にある防球ネットの上段へ突き刺した。
それぞれ高校通算41、42号となるアーチ。高校生活最後の公式戦で「いいアピールができたかなと思います」と笑みを浮かべた。今週末にもプロ志望届を提出する予定で「憧れは日本ハムの中田翔さん。ああいう長距離ヒッターになりたい」と目を輝かせる。
184センチ、98キロの恵まれた体格から生み出されるパワーは間違いなく高校トップクラス。幼少期から漁師を営む父が釣ってきた魚を食べて育ってきた。「もちろん肉も食べてますけど、この体が作れたのは両親が獲ってきてくれた魚のおかげ。両親には感謝しかない」と言う。
「時期にもよりますけど、今食べているのは太刀魚。丸々一匹は食べられないですけど、タタキとか天ぷらとかいろんな料理が出てくるので。でもすぐ太るのでご飯は茶碗1杯に抑えてます」と笑顔で明かした春野。プロの舞台でも漁師パワーで活躍を目指す。