日本プロ野球記録を塗り替えた３０８６安打を達成した大リーグ・マリナーズのイチロー選手の快挙に１７日、地元愛知県では関係者が喜びや称賛の声で沸き返った。

　同県豊山町の自宅に併設されたイチロー展示ルーム「アイ・ファイン」の事務所でテレビ観戦した父鈴木宣之さん（６６）は、その瞬間「よしっ」と右こぶしを握り締め、「良かった。本当に良かった」と繰り返した。

　満面の笑みで「これがまたスタート。大リーグには偉大な先人がいる。自分の記録をこれからも伸ばしてほしい」と期待を込め、事務所に次々とかかる祝福の電話の対応に追われた。展示ルームでテレビ観戦していた来館者や従業員も大きな歓声。拍手で新記録を喜んだ。

　また、イチロー選手が少年時代に通った豊山町のバッティングセンターの従業員石井一三さん（６５）は「大変な記録だけどすんなり更新しましたね。これで終わるわけではないし、体に気を付けてシーズン２００安打、通算４０００安打を目指して頑張ってほしい」と話した。