大谷翔平 花巻東先輩・菊池撃ち メジャー今季トップ&自己最速の192キロ驚速タイムリー ド軍今季初6連勝

 「ブルージェイズ2-4ドジャース」(27日、トロント)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)はブルージェイズ戦に「2番・指名打者」で出場し、二回に相手先発で、花巻東の先輩である菊池雄星投手(32)から右前適時打を放った。打球速度は今季メジャー全体でトップの119・2マイル(約192キロ)を計測した。ドジャースは今季初の6連勝。菊池は6回を投げ、9安打4失点で2敗目を喫した。

 敵地トロントの観衆から連日のブーイングが飛び交う中、大谷が放った強烈なライナーは一瞬にして一、二塁間を抜けた。自己最速を更新し、今季のメジャー全体でトップとなる119・2マイル(約192キロ)を計測した右前適時打。インパクト十分の一打で勝利への機運を高めた。

 2-0で迎えた二回2死一、三塁。花巻東の先輩、菊池に2球で追い込まれた後、低めのスライダーの誘いに微動だにしなかった。カウント2-2からの5球目、98・2マイル(約158キロ)の内角速球を強振。ロバーツ監督は「火を噴くような打球だったが、感心すべきは彼の選球眼だ」と冷静にボール球を見極めた打撃を称賛した。

 菊池とは毎年のように対戦。エンゼルスに在籍した昨季に続く本塁打こそ出なかったが、計23打数7安打と相性の良さを発揮した。「僕らももちろん大事だが、学校や教えてもらった先生方にとっての方が楽しみじゃないかな」と臨んだ打席。打たれた菊池も「打球が速すぎて見えなかった。毎年レベルアップするので、どうやったら抑えられるんだろうと思いながらやっている」と脱帽するしかなかった。

 練習中にはブ軍のシュナイダー監督から「昨日のブーイングはごめんね。今日はお手やわらかに」と冗談を飛ばされていたが、強烈な一打を食らわせた。チームは今季初の6連勝。大谷を中心にスター軍団が圧倒的な強さを見せ始めている。

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