マエケン「びっくりした」 指揮官は4回途中交代理由を説明

 「ナ・リーグ優勝決定シリーズ・第5戦 ドジャース4-8カブス」(20日、ロサンゼルス)

 ドジャース(西地区1位)の前田健太投手(28)はカブス(中地区1位)とのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第5戦に先発し、3回2/3を投げて3安打1失点で勝敗はつかなかった。打者17人に対し、76球を投げて3四死球、6奪三振でポストシーズン初勝利はならなかった。チームは敗れ、対戦成績は2勝3敗となり、背水の陣で22日に敵地シカゴで行われる第6戦に臨む。

 ベンチに戻って水を飲みほすと、紙コップを荒々しくゴミ箱に投げた。初回に1点を失った後は無失点。四回無死一、二塁のピンチから2死までこぎつけたところでロバーツ監督に交代を告げられた。

 相手先発のレスターを迎えようとしていた状況での不可解な降板。試合後の前田は「代わると思ってなかったのでびっくりしましたけど、言われれば仕方ない。あのまま行けば、もうちょっと違う展開になったのかな、と思うので自分としては悔しいです」と正直な気持ちを吐露。インディアン・サマーの影響で気温が32度まで上昇した本拠地で6つの三振を奪う力投を見せたが、「早い回に降板してしまったのでチームに迷惑をかけた」と言った。

 試合後の監督会見。投手を迎えた場面でリリーフ投手を起用した指揮官は、前田のけがの可能性を否定した上で「3回2/3で75球ほど投げていて直球の制球が悪くなり始めていたように感じた。変化球の曲がりも鋭いようには思えなかった」と投球内容を分析。二回の第1打席でレスターを左飛に打ち取っていたが、「いいスイングをしていたし、(次打者の1番)ファウラーに投げさせることは考えていなかった」と説明した。

 ポストシーズン3度目の先発。過去2試合は3回4失点、4回3失点でマウンドを降りている前田は「最近いいピッチングができてなかったのでそれも影響していると思いますけど、きょうは前回よりもよかったし、だいぶ修正できたと思います」と振り返った。

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