メジャー開幕…球児テーマは「安定」
米大リーグは3月31日に開幕し、リーグ再編でナ・リーグからア・リーグ西地区に移ったアストロズが、本拠地のヒューストンでダルビッシュのレンジャーズと対戦し、8‐2で快勝した。
本格開幕は1日(日本時間2日)で、イチローのヤンキース、青木のブルワーズなどが初戦を迎える。31日はイチローやプロ野球阪神からカブス入りした藤川らが最終調整した。
今季はリーグ再編で両リーグが15チームずつになり、シーズンを通して交流戦が行われる。
開幕戦を翌日に控え、チーム練習のなかったカブスの藤川は球団関係者とともに舞台となるパイレーツの本拠地を訪れ、小雨が降る中、キャッチボールなどで調整した。
半年に及ぶ長いシーズン。メジャーの公式戦は日本より18試合多く、日程も過密。藤川が挙げたキーワードは『安定』だった。「平均して自分のパフォーマンスを出す。爆発的なものより、いかに平均点を高く持続させながらできるかというのが重要だと思う」と話した。
阪神時代の開幕前日を振り返り「守りに入ることがけっこうあった。怖さや失うものの方が強くて、楽しみがなかった。今はルーキーなんで怖さより希望をもっている。いいボールを投げて、バッターを倒していきたい」と意気込んだ。
気持ちの高ぶりはない。「打者と対戦したら違うかもしれないけど、幸せなことにたくさんの修羅場、難しい場面で登板してきているので少し心臓に毛が生えている気がします」。虎の守護神として得た自信、プライドを胸に藤川が大リーガーとしての第一歩を踏み出す。
