滋賀で、公募キュレーターによる展覧会
障害の有無や表現ジャンルにとらわれず、人が普遍的に持つ表現の力や、表現したいという欲求を、障がい者と健常者をはじめ、さまざまなボーダー(境界)を超えて紹介してきた「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」(滋賀県近江八幡市)。その新たなチャレンジとして、昨年にキュレーターの公募が実施されました。2月18日から行われる展覧会「大いなる日常」は、公募で選出された田中みゆきが企画した展覧会です。
出展作家は、杉浦篤、トーマス・リバティニー、戸來貴規、やんツーなど7組。作品のタイプは様々で、日常の習慣と一体化したもの、昆虫や植物が登場するもの、デジタルメディアやテクノロジーを駆使したものなど、ジャンルの垣根を超えた展示構成が見られます。共通項は、自分と他者(人間以外を含む)との関係性が重要なポイントになっていること。そして、自分と他者が関わり合いながら過ごしている日常とも繋がっていることです。
本展では、バラエティに富んだ作品を通して、作家性とは何か、表現するとはどういうことかを問いかけています。根源的な難問ですが、それだけ挑みがいのある展覧会とも言えるでしょう。期間は3月20日まで、一般300円。
文/小吹隆文(美術ライター)
(Lmaga.jp)
