PL存続危機 来年以降部員受け入れ未定

 高校野球の甲子園大会で春3度、夏4度の優勝を果たしたPL学園が来年度に入学する野球部員の受け入れを行わないことが11日、分かった。同校野球部は実質的な監督不在が続いている。再来年度以降に受け入れを再開するかは未定で、今後の状況によっては高校球界で一時代を築いた名門野球部が存続の危機に立たされる可能性もある。

 同校の渉外課によると、学校の理事会で決まり、既に小野久彦・学校法人ピーエル学園理事長、正井一真校長の連名で在校生の保護者へ文書で通知された。

 選手はこの日、大阪府富田林市内の同校グラウンドで、来春の選抜大会の出場校を決めるための重要な資料となる秋季近畿大会(18日開幕・わかさスタジアム京都)に向けて練習した。正門では警備員が報道陣の出入りを制限し、監督を兼任する正井校長は対応しなかった。

 PL学園は寮内で上級生が下級生に暴力を振るったとして昨年2月から6カ月間の対外試合禁止処分を受け、当時の監督が退任。野球指導が可能な後任監督が決まらず、昨秋の近畿大会から未経験の正井校長が監督登録でベンチ入りする状態が続いている。今夏の全国選手権大阪大会は選手がサインを出して勝ち進んだが、決勝で全国制覇した大阪桐蔭に敗れた。

 ◆中村順司元監督(春夏通じてPL学園を6度の甲子園優勝に導く)「ただ、驚いている。母校であり、多くの教え子もいる。何でだろうな、という気持ちです」

 ◆阪神・福留(同校OB)「出身の者としては、すごく寂しい。詳しくは知らないので、何とも言えない」

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