【POG】1回東京開催は高レベル 出走予定馬を紹介(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。クラシック戦線を見据える良血馬からデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 17日の京成杯は良血馬グラティアス(牡、加藤征)が快勝。これで新馬、重賞を連勝となりました。前半1000m通過は1分3秒7という超スローペースでしたが、そこからペースを上げて瞬発力と持続力を問われる流れとなりました。グラティアスはプラス10キロでしたが成長分と考えて良さそう。体の緩さも解消し、非常にいい雰囲気で出走できたと思います。さらに上のレベルとなると前半からもう少しペースが上がるでしょうから、そこの対応が鍵となりますかね。それでも現状ではなかなかのパフォーマンスを見せてくれたと思いますし、先が楽しみな一頭ですね。次走をどこに選択してくるか注目です。

 2着のタイムトゥヘヴン(牡、戸田)は未勝利を勝った時と同じく残り1000mからペースアップしての運び。勝ち馬には離されましたが、こちらもまだ緩さが残りますし、今後につながる内容だったと思います。

 16日の牝馬限定1勝クラスの菜の花賞はスライリー(相沢)が、見事な決め手を発揮しての差し切り勝ち。人気はありませんでしたが、パドックでの雰囲気は抜群で、オルフェーヴル産駒らしくタフな馬場で持ち味を発揮できたと思います。次走は2月13日、デイリー杯クイーンC(東京・芝1600m)の予定。

 さてこのデイリー杯クイーンCも含め、1回東京開催は高レベルの戦いが予想されます。ここで出走予定馬を紹介しておきます。

 1月30日のクロッカスS(芝1400m)にはモーリス産駒の良血馬、レガトゥス(牡、木村)、新潟2歳S2着のブルーシンフォニー(牡、伊藤圭)、そしてロンギングバース(牡、竹内)などが出走を予定している。

 スライリーが参戦するデイリー杯クイーンCには、アパパネ産駒のアカイトリノムスメ(牝、国枝)、新馬戦で強い勝ち方を見せたレフトゥバーズ(牝、萩原)、ククナ(牝、栗田)、インフィナイト(牝、栗東・音無)、カイトゲニー(牝、和田雄)、リフレイム(牝、黒岩)なども出走を予定。

 2月14日の共同通信杯(芝1800m)は朝日杯FS2着のステラヴェローチェ(牡、栗東・須貝)、2連勝中のエフフォーリア(牡、鹿戸)、プラチナトレジャー(牡、国枝)などが予定してます。

 2月21日のヒヤシンスS(ダート1600m)にはレモンポップ(牡、田中博)などが予定しています。

 また、2月7日の中京のきさらぎ賞(芝2000m)は、ホープフルSで逸走して競走中止となってしまったランドオブリバティ(牡、鹿戸)がリベンジへ出走予定。ドゥラモンド(牡、手塚)、ヨーホーレイク(牡、栗東・友道)、ラーゴム(牡、斉藤崇)、アランデル(牡、大竹)なども予定しています。

 もう芝の新馬戦は残り少なくなっており、クラシック出走のためには最低限勝利を挙げておかないといけない時期に差しかかっています。ここから新星となる馬が出現してくるのか、注目したいですね。(馬三郎美浦支局・木村)

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