【有馬記念】シュヴァルグラン切れ味抜群 福永褒めまくり「天皇賞・春以上だね」

 「有馬記念・G1」(25日、中山)

 霧のベールを飛び出た次の瞬間、シュヴァルグランが外のリッチーリッチー(3歳1000万下)を突き放した。調教駆けしないことで定評ある馬が、珍しく鋭い切れ味を披露し0秒3先着。全体時計は不明だが、ゴール前の脚勢を見れば文句なしと言える。

 21日、下馬した福永は褒め言葉を連発だ。「追走して6F84~85秒程度という指示。時計よりも反応できるかを重視したけど、いつもより身のこなしがいい。ずっと乗せてもらっているから分かる。幅が出て実が詰まった体つき。いいと思った天皇賞・春以上だね」と口元が緩む。

 鞍上自身の態勢も整いつつある。3日の阪神競馬で右鎖骨を骨折した際は年内絶望と見られた。手術後に電気治療、水素吸引、酸素カプセルなど効果が見込めることは全部やった。経験則から「患部が硬くなる、痛みを伴うリハビリはしなかった」と己の自然治癒力を信じたことも、驚異的スピード復帰につながったのだろう。

 パートナーに対しても「ジャパンC(3着)は勝負どころで動けなかった。コースは問わないし、どんな競馬もできる。秋3回目の関東輸送できついけど、馬がこらえていい状態だから楽しみ」とポジティブ思考。復帰の喜びからか、いつも以上に冗舌だ。有馬記念が下半期の最大目標だった。友道師は「やり過ぎず、限界一歩手前の仕上げを目指した」と言うが、ここまでは思惑通りに来ている。

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