【有馬記念】サウンズオブアース万全の仕上がり 悲願のG1制覇へ

 「有馬記念・G1」(25日、中山)

 “シルバーコレクター”とは呼ばせない。悲願のタイトル奪取へ-。サウンズオブアースが万全な仕上がりを誇示した。

 21日、栗東CWでエイシンパライソ(4歳500万下)と併せたが、モヤの影響から確認できたのはラスト1Fだけ。外から1馬身半先着して1F12秒1を計時し、「1Fしか見えなかったけど、いい動きだった」と笑顔をのぞかせた。

 目視不能だった追い切り内容を師が解説する。「しまい重点の指示。真後ろにつけてから外へ出して反応を良くするように、と。勝負どころでモタつく競馬が続いているので」。実戦の反応に結びつくよう、ひと工夫加えたことを強調した。

 前走のジャパンCは2着。敗れたとはいえ、出来の良さが直結した内容だった。「過去最高の出来だった。維持できればと思っていたけど、それ以上にいい状態に持ってこられた」と、さらなる上昇ぶりに胸を張る。

 これまで重賞2着が7度。うち3度の惜敗をG1の舞台で味わってきた。「ジャパンCもすごくいい脚で頑張ったし、G1を勝ちたい」。M・デムーロが手応えを口にすれば、トレーナーも「昨年も惜しい2着。十分勝負になるし、G1馬にしてやりたい」と力を込める。手が届きそうで届かなかったタイトル。今度こそ、頂点をつかむ。

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