「グランプリ・ＳＧ」（２０日開幕、住之江）

　◆男子賞金９位・井口佳典

　ＳＧでの優出こそなかったが、Ｇ１優勝２回、２着３回と着実に賞金を積み重ねた井口が、２年ぶりのグランプリ進出を決めた。

　住之江では０８年に金のヘルメットをかぶった経験もある。「過去にはグランプリにグランプリシリーズ戦、それに今年の夏の周年記念でも優勝させてもらっていますが、本当たまたま。いつも通りの調整をしているだけ」。特別なことはしていないが、実力発揮できる水面であることは確かだ。

　「今は気負いもない。でも、住之江入りすればおのずと気持ちも入ってくるでしょう」。２回目の頂点へ、年末の大舞台を盛り上げる。

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　「クイーンズクライマックス・プレミアムＧ１」（２６日開幕、平和島）

　◆女子賞金９位・日高逸子

　昨年に続き、最後の最後でクイーンズクライマックスの出場チケットを手に入れた日高。「奇跡が起きました」と驚きの表情を見せたが、レディースチャレンジＣの優勝戦（２着）は、まさに百戦錬磨の走りでベテランの意地を見せてくれた。

　「今年はエンジンの引きが悪かった」と厳しかった１年間を振り返るも、「秋以降も悪かったけど、やっと方向性が見えて来た。苦労が無駄じゃなかったと思います」と復調の兆し。決戦の舞台・平和島にも「悪いイメージはない」と前向きだ。第３回大会以来、２度目のティアラ奪取へグレートマザーが意地を見せる。