【セントウルS展望】春のスプリント王ビッグアーサーがいよいよ始動
「セントウルS・G2」(11日、阪神)
サマースプリントシリーズの最終戦だが、既に優勝はベルカントで決定。ここは秋の大一番、スプリンターズSを見据えて始動する有力馬に注目したい。中心は今春の高松宮記念を制したビッグアーサーだ。1分6秒7のレコードでG1初制覇。間隔はあいたが調整は順調で、藤岡健一調教師は「1週前にしっかりやるのがいつものパターン。狙い通り」と手応えは十分。結果を出し、本番へ弾みをつけたいところだ。
シルクロードSの覇者ダンスディレクターも今回が復帰戦。脚元の不安で高松宮記念は自重したが、前走ではビッグアーサーを撃破しており、素質は遜色ないとみていい。笹田和秀調教師は「G1に向けていいステップになれば」と期待する。
アイビスSD2着のネロは、1Fの距離延長が鍵。オーシャンSを制したエイシンブルズアイは、CBC賞こそ1番人気を裏切って9着に敗れたものの、中間の気配は前走以上。巻き返す可能性は十分だ。
ヴィクトリアマイル13着のウリウリは昨年の2着馬。立て直して実績のある条件に戻れば見直せる。14年スプリンターズSの覇者スノードラゴンも、虎視たんたんと久々の重賞タイトルを目指す。