ドゥラ引退も「楽観視できない」

 26日の宝塚記念で2着に入線後、馬場に脚をとられてバランスを崩した際に故障を発生したドゥラメンテ(牡4歳、美浦・堀)のけがの症状が芳しくないことが27日、デイリースポーツの取材で明らかになった。

 レース直後には左前肢ハ行と診断されたが、JRAを通して堀師が発表した内容によると、27日に栗東トレセン内の診療所で再度検査を行った結果、球節下面および繋(つな)ぎ裏面の複数の靱帯(じんたい)、腱に内出血とそれに伴う炎症が確認されたという。

 また、同馬が所属するサンデーレーシングの吉田俊介代表は本紙の取材に対し、「経過を観察しながら今後のことを見極めることになるでしょう」としたうえで、「けがの程度としては良くはなく、楽観視できる状況ではない」とコメント。故障箇所が完治が容易ではない部分でもあり、このまま引退する可能性もありそうだ。

 痛み止めの効果で痛み自体は和らいでおり、28日には滋賀県のノーザンファームしがらきへ移動し、再度詳細なチェックが行われる予定。ドバイシーマクラシック(2着)での落鉄に続く、思わぬアクシデントに見舞われた2冠馬。レース直後には吉田代表が凱旋門賞挑戦の断念を発表したが、その勇姿を見せることなくターフを去ってしまうのか。今後の動向が注目される。

 堀師「(レースで2着に)入線後、馬が減速していくなかでバランスを崩し、自身の後肢が左前肢に乗りかかかってしまい打撲してしまったようです。今後はノーザンファームしがらきに放牧して経過観察と治療を行ってまいりたいと思います」

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