【ユニコーンS】ゴールド、ド迫力

 「ユニコーンS・G3」(19日、東京)

 今年も豪華メンバーがそろった3歳馬によるダートのG3戦。前走2着でデビュー以来の初黒星を喫したゴールドドリームは、栗東CWで迫力満点の最終リハを敢行。初のタイトル奪取へ気合が入った。

 迫力満点だ。ゴールドドリームの最終リハは15日、栗東CWで僚馬サンライズミライ(3歳未勝利)と併せ馬。3馬身追走する形から発進すると、直線ではノーステッキのまま外からかわし去り、最後は2馬身先着してフィニッシュした。

 「やらなさ過ぎず、やり過ぎずという指示だったが、イメージ通りの追い切り」と騎乗した堀部助手の言葉が弾む。馬なりながら、6F81秒7-38秒8-12秒6の好時計に、平田師も「この馬らしいいい動きだったね。先週も動いているし、これで十分」と合格点を与えた。

 前走の兵庫チャンピオンシップで2着に敗れ、デビューからの連勝が3でストップしたが「小回りで外々を回らされたから。広いコースの方がいい」とトレーナーの表情に悲観の色はない。今回と同舞台のヒヤシンスSでは大外から豪快に末脚を伸ばし、今回のライバルであるストロングバローズ、UAEダービーを勝って米3冠で健闘したラニを5着に下している。

 デビュー戦の勝ちっぷりに衝撃を受けた主戦の川田は「この馬でジャパンダートダービー(7月13日・大井)に行きたいと思っていた。前走は小回り。東京に変わるのはいい」と強気の姿勢だ。待望の重賞Vを飾り、さらなる高みへ。陣営の思いは熱い。

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