【阪神大賞典】シュヴァルグラン会心V

 「阪神大賞典・G2」(20日、阪神)

 1番人気シュヴァルグランが、豪快な差し切りで重賞初制覇を飾った。鞍上の福永は落馬負傷から復帰後初の重賞をゲット。今後は、優先出走権を獲得した天皇賞・春(5月1日・京都)へ。異父姉ヴィルシーナに続いてG1奪取を狙う。2着にタンタアレグリア、3着はアドマイヤデウス。14年菊花賞馬トーホウジャッカルは7着に敗れた。

 春の訪れを待つ寒風吹く仁川に、ひと足早く笑顔の花が咲いた。シュヴァルグランが1番人気に応えて重賞初制覇。福永は昨夏のプロキオンS(ベストウォーリア)以来、約8カ月ぶりの重賞タイトルだ。昨年10月31日のスワンSの落馬負傷から復帰後初の喜びに、「うれしいですね。休養中に(騎乗依頼の)声を掛けてもらった。結果でしか応えられないと思っていたので」と頬を緩ませた。

 冷静かつ、大胆な手綱さばきが光った。課題の発馬を決め、縦長の展開にも慌てず、折り合って7番手を追走した。抜群の手応えで2周目の3角をパスすると、早くもゴーサイン。「前に2着馬がいたけど、動く気配がなかったので強気に行った」。直線はメンバー最速の上がり3F34秒9の末脚を引き出し、2馬身半差の完勝だ。

 友道師も「今までで一番強い内容。まだ発展途上だけど、一戦ごとに良くなっている」と舌を巻く。若葉Sのアドマイヤダイオウに続く土日メーンVに、「ただ、明日も妹(ヴィブロス=フラワーC・中山)が走るので」と、2日連続の兄妹重賞Vを見据えた。

 土日で5勝を挙げ、自身のJRA重賞連続制覇を“20年”に伸ばした福永は「もう戻った」と完全復活を宣言だ。「思った以上に長距離適性があったし、こういう距離でも伸びる瞬発力がある。楽しみ」と声を弾ませる。見据えるのは人馬初の天皇賞・春制覇。心強い相棒とさらなる高みを目指す。

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