【ダービー】クラウン反撃の下地整った

 「日本ダービー・G1」(31日、東京)

 逆転へ静かに牙を研ぐ。1番人気に推された皐月賞で6着に敗れたサトノクラウン。同じ堀厩舎のドゥラメンテが圧巻Vを決めたこともあり、注目度は一気に落ちた。「前走は4角での不利が大きかった。それに外々を回るだけの、工夫のない競馬になってしまったから」と橋本助手。力負けではないからこそ、反撃の可能性を秘めている。

 同厩のライバルより一歩上をいく操縦性が魅力だ。母系は短距離色が強く、「体形的にも胴が詰まっている」と決して芝2400メートル向きの印象はない。「でもこの時期の3歳馬は本質的な底力よりも、気性の成長が早い方が有利。弥生賞(1着)も手綱はプラプラだった」と折り合い面には絶対的な自信を持つ。

 26日朝は美浦坂路で4F77秒6-18秒1。「ひと頃のピリピリした感じはない。落ち着いて調整ができていますね」と順調にメニューを消化した。皐月賞を1番人気で敗退し、ダービーで栄冠をつかんだ馬は93年ウイニングチケット、98年スペシャルウィーク、最近では09年ロジユニヴァースなど、過去に11頭いる。府中は馬群を鋭く割った東スポ杯2歳Sを含め、2戦2勝の好相性。反撃の下地は整っている。

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