【NHK】池添親子、悲願G1Vへ万全
「NHKマイルC・G1」(10日、東京)
トライアルのニュージーランドT覇者・ヤマカツエースが6日、栗東CWで躍動感のある動きを披露した。池添兼師-謙一のコンビは地方G1勝利(04年全日本2歳優駿プライドキム)はあるが、中央では2度の2着が最高。親子タッグで、今度こそビッグタイトルをつかみ取る。皐月賞5着のクラリティスカイも、栗東坂路で軽快な脚さばき。レコードで重賞を制した府中マイル戦で、前進を狙う。
最後までハードに攻めた。ヤマカツエースの最終デモは、栗東CWで単走。序盤はリズム重視のゆったりとしたペースだったが、直線に向くと右の肩ムチを合図にスイッチオン。1発、2発とステッキが入るたびにギアを上げた。ラストは栗毛のたてがみをなびかせ、全身をバネのように弾ませてシャープな伸びを披露。6F80秒0-38秒0-12秒2の好時計をマークした。
見届けた池添兼師は「いい動きだった。個人的には時計が速いかなとも思ったけど、中3週でこれだけやれたのは馬の状態がいいからでしょう」と力強くうなずく。今年6戦目で「見えない疲れがなければいいけど」と正直に心中を吐露したが、「デビューからずっと厩舎に置いていたわけじゃないし、途中でリフレッシュ放牧も挟んでいるから」と自らその不安を打ち消した。
3日には、メイショウオセアンで厩舎のJRA通算300勝を達成。騎乗していたのが、息子の謙一だった。師は「G1を前に、ひと区切りつけられて良かった。やっぱり299勝のままだと意識しちゃうから」と胸の内を明かす。今度は2人でG1制覇へ。「獲りたいとは、きっと誰でも思うはず。このチャンスを生かさないとね」と力を込める。
親子でJRA重賞を7勝しているが、G1は00年秋華賞のヤマカツスズラン、10年エリザベス女王杯のメイショウベルーガの2着2回が最高。父はスズランが制した99年阪神JF以来15年以上、JRA・G1制覇から遠ざかっているが、当時、謙一は騎乗停止中で手綱を取れず、キネーンによるVだった。
「父とは中央のG1を獲ったことがないですしね。挑戦できる機会もなかなかあることじゃない。何とか一緒にG1を獲りたいですね。今、厩舎に勢いもあるし、それに乗っていきたい」。勝てば、武豊以来史上2人目の3歳G1完全制覇も達成。懸命の手綱で、親子の悲願を実らせる。
