【ドバイWC】タルマエいざリベンジ

 「ドバイワールドカップ・G1」(28日、メイダン)

 3競走に出走する日本馬7頭が27日、最終調整を行った。世界最高賞金(1着約7億2000万円)で知られるワールドCに出走するホッコータルマエは、メイダンのダートで軽めの調整。オールウェザーからダートに舞台が変わり、昨年最下位からの逆襲を狙う。勝てば11年ヴィクトワールピサ以来、2度目の日本馬制覇。エピファネイアとともに4年ぶりの快挙を狙う。

 1年越しのリベンジへ、態勢は整った。27日の午前7時、ホッコータルマエはメイダンのダートに脚を踏み入れると、キャンターで軽く1周。澄んだ呼吸音を響かせて、気持ち良さそうに蹄跡を残した。「とにかく早くレースがしたい。そんな気持ちが馬から感じ取ることができるね」。動きを見届けた西浦師は満足そうに語った。

 昨年はフェブラリーSで2着に敗れ、馬の気持ちが煮詰まったままで遠征。ドバイ到着後の追い切りでピークを過ぎ、状態が下降線をたどるなかゲートが開いた。レース後にはストレス性腸炎を発症し、現地で入院を余儀なくされたほど。最下位16着という結果も仕方のないものだった。

 「今年は馬の雰囲気は明らかに違う」とトレーナーは胸を張る。川崎記念を完勝したあとはフェブラリーSをパスし、国内でほぼ仕上げを完了。ドバイ到着後はオーバーワークを避けることに細心の注意を払って、いよいよ決戦の時を迎える。

 「この調整が正解かどうかは分からないが、理想通りにやってこられた。やれることはやった。結果がどうであれ、悔いはない」。そう言い切る指揮官の表情はすがすがしい。オールウェザーコースで争われた昨年とは違い、舞台もG1・8勝を誇るダート。日本の砂の王者が、本来の強さを発揮してみせる。

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