【フェブラリーS】リッキー超進化デモ

 「フェブラリーS・G1」(22日、東京)

 史上初の連覇へ、態勢は万全だ。コパノリッキーの最終追い切りは18日、栗東CWで単走。終始、馬なりでの調整だったが、シャープな脚さばきでラスト1Fは11秒9をマーク。状態の良さをアピールした。また、根岸S2着のワイドバッハは雨の影響が残るなか、栗東坂路で4F53秒5。馬場の悪い時間帯にハードに追われ、G1初制覇へ意欲を示した。

 ソフトな調整で十分だった。コパノリッキーの最終リハは、栗東CWで単走。序盤はゆったりと入り、直線もノーステッキだったが、自ら首を使って鋭く伸び、6F87秒6-39秒8-11秒9を計時した。村山師は「1週前、先週末が思ったよりも速い時計。きょうは全体は遅くなったが、馬場も悪かったですから。オーバーワークにならず、ちょうどいいですね」と強調する。

 昨年暮れの東京大賞典での敗戦(2着)をきっかけに、肉体改造に取り組んできた。「明らかにホッコータルマエに力の差で負けた。これではまずいと思った」。今年からカイバを1割増やし、パワーアップを図っている。調教の負荷も上げ、「トモに張りが出た」と実感する。前走の東海Sは、他馬より重い斤量58キロで4馬身差の圧勝。11日時点で、前走比12キロ増の550キロと、肉体はさらに進化を遂げている。

 追い切り前日には、オーナーのDr.コパこと小林祥晃氏から連絡があった。「ここまで風水的には完璧。あとは馬房の前に塩をまいて」と、ダイヤモンドSに出走する所有馬ラブイズブーシェと2頭を塩で“浄化”するように指示。神様に清められた塩で、師は「普通のとは違います」と笑顔で説明する。オーナーと陣営が一枚岩となって、史上初の連覇に挑むつもりだ。

 厩舎としても、13年に前年覇者のテスタマッタで挑戦したが、7着に敗れた。「あの時は引っ掛かって折り合いを欠いてしまった」と悔しがる。2年ぶりに巡ってきた2度目の好機。「チャンピオンズC(旧JCダート)で連覇した馬はいますから。できないとは思わない」と力強く偉業達成を誓った。

 鞍上の武豊も「連覇がいないのは意外でしたが、その1頭目になればいいと思う。去年勝っている馬ですし、自信を持って乗りたい」と力を込める。再びホッコータルマエへ直接対決を挑むためにも、史上初の快挙を成し遂げ、歴史に自らの名を刻んでみせる。

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