【JC】ジェンティル闘志満々

 「ジャパンC・G1」(30日、東京)

 見ほれるようなアクションではない。ジェンティルドンナの最終追い切りは27日、栗東坂路で4F53秒3-39秒1-13秒0。重い馬場だったのは確かだが、ジェンティルドンナが刻んだラップは平凡に映る。それでも、石坂師の視線がぶれることはなかった。「先週併せ馬でやっているので、今週は単走でソコソコ負荷をかける形。時計は大したことはありませんが、順調にやれましたし態勢は整ったと思います。最高ではないか、と思えるぐらいに仕上がっています」とうなずいた。

 12年はあのオルフェーヴルを破り、昨年はデニムアンドルビーを振り切った。ジャパンCの戴冠劇はいずれも鼻差で完結している。辛勝ではあったが、それこそが勝負強さの証し。類いまれな勝負根性が、最大のアドバンテージと言っていい。

 調整役を振り落とすこともあったこの秋。指揮官は、闘争本能に陰りが見られないことを普段のしぐさから感じ取っていた。「天皇賞・秋(2着)の前から、昨年よりも気合乗りがいいなと。ですから初戦も走れるのではと感じていました。最後(引退)が近づいていますが、十分に3連覇を目指して競馬ができると思っています」。枠順は2枠3番に決まり、荻野助手は「どうレースが流れるかですが、いい枠だと思います」と話した。史上初のJRA同一G1・3連覇へ。歴史にも記憶にも残るその日が、もうすぐやってくる。

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