「キーンランドＣ・Ｇ３」（３１日、札幌）

　７月２０日の中京６Ｒで落馬し、右手親指を骨折した武豊騎手（４５）＝栗東・フリー＝が、３１日の札幌競馬で復帰することが正式に決まった。２７日に栗東トレセンで調教に騎乗し、「乗ったのは落馬以来、初めて。若干の違和感はあるけど、大丈夫」とゴーサイン。スマートオリオンの鹿戸師にその場で電話を入れて「乗ります」と伝えた。

　３０日は騎乗せず、３１日も６Ｒのトーセンクラウドと２鞍を予定。今回は骨折箇所が親指の付け根というデリケートな部分だったため、先々を考えて手術を決行した。「１カ月ちょっとだったけど、休んでいると長く感じるものだね。今は乗れることにワクワクしているよ」と目を輝かせる。

　函館スプリントＳ（９着）でもコンビを組んだスマートオリオンには「あの時は前があかず不完全燃焼。春に連闘で重賞を勝っているように、詰めて使うのは問題ない馬だから」と期待の口ぶり。復帰即重賞Ｖを狙って北の大地に乗り込む。