【マイラーズC】フィエロ充実一途
「マイラーズC・G2」(27日、京都)
目下3連勝中のフィエロが23日、栗東CWで躍動した。併走馬に楽々と先着し、好気配をアピール。上昇一途の5歳馬が重賞初制覇を目指す。エキストラエンドは栗東CWで快走。2カ月半ぶりの実戦となるが、仕上がりは良好だ。
活気あふれるフットワークで目下の充実ぶりを伝えた。フィエロは栗東CWで併せ馬。セイルラージ(7歳オープン)を3馬身追走し、内から並びかけて直線へ。ほとんど鞍上の手は動かぬまま、滑らかに加速してパートナーを突き放した。
5F66秒4‐37秒8‐11秒9をマークし1秒6先着した。藤原英師は「2週続けてジョッキーに乗ってもらって、操縦性を確認してもらった。動きはいい」と納得の表情。またがった武豊も「先週よりも気合が乗っていた」と合格点を与えた。
昨年暮れから3連勝。強豪メンバーがそろった前走を完勝しての重賞挑戦に「能力があって、血統も良かったから、いつか開花させたいと思っていた。まだ、その過程だね」。着実に階段を上がる素質馬に、指揮官は穏やかなまなざしを向けた。
重賞初制覇を託された名手は「ここを勝てば、安田記念で(主戦を務める僚馬の)トーセンラーとぶつかるんだよね…」と悩ましげな笑みを浮かべつつ、「せっかく回ってきたチャンス。勝ちたいね」と意欲十分。持ち前の決め脚で優先出走権をもぎ獲る構えだ。