2015.09.09

備前元スカウト部長死去　前田智ら獲得

指名あいさつで栗田（右）と握手をかわし笑顔の備前喜夫スカウト＝１９８６年１１月２８日

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　広島は８日、球団草創期に投手として活躍し、引退後は２軍監督やスカウト部長を務めた備前（旧姓・大田垣）喜夫さんが７日午前、肺炎のため広島市内の病院で死去したと発表した。８１歳。通夜は８日午後６時から、告別式は９日午前１０時から、広島市西区庚午北１丁目１４の２０、サンセルモ玉泉院庚午会館で家族葬で行われる。喪主は妻・由貴子さん。

　尾道西（現・尾道商）から１９５２年に広島に入団。同年の開幕・松竹戦で高卒新人ながら開幕投手を務め、完封勝利を挙げた。子鹿のように跳ねるピッチングフォームから「バンビ」のニックネームで親しまれた。５３年からは５年連続２桁勝利をマークするなど、１１年で通算４４６試合に登板し１１５勝１４９敗、防御率２・９６。

　引退後は２軍監督などを務め、８７年からはスカウト部長に就任。この間に野村謙二郎、前田智徳、佐々岡真司らの獲得に携わり、０２年に退団した。