タッキー ジャニーズ入り21年…出会いが生んだ“今の自分”

 タッキー&翼の滝沢秀明(34)が、13年ぶりの恋愛ドラマとなるTBS系「せいせいするほど、愛してる」(12日スタート、火曜、後10・00)で、女優・武井咲(22)が恋する副社長役を熱演している。32歳にしてティファニージャパン副社長を務める役柄同様、自身も華麗なる経歴を積み上げてきた。ジャニーズ事務所入りから21年たった滝沢が、人生のターニングポイントや結婚“適齢期”についての思いを打ち明けた。

 ◇    ◇

 さわやかな笑顔が印象的な滝沢が、2003年のフジテレビ系「僕だけのマドンナ」以来の恋愛ドラマで、甘い言葉を振りまく。

 「久々だったので、『ついに来たか』という感じでしたね。時代劇が続いていた。現代劇と久しぶりの大人の恋愛ドラマ。そういう年になったんだなと感じましたね」

 座長舞台「滝沢歌舞伎」やNHK「鼠、江戸を疾る」シリーズなど時代劇出演も目立つ滝沢が喜びいっぱいにオファーを受けた作品は、漫画家・北川みゆき氏が手がけた同名の少女漫画が原作。ティファニージャパン広報部で働く未亜(武井)と妻を持つ同社副社長(滝沢)との“禁断の恋”を描く。テーマは「これを不倫だと思いますか?それとも純愛だと思いますか?」。今年の芸能界で話題になっている「不倫」が掲げられ、愛の形を問いかけている。

 「たまたま、(芸能界の話題と)かぶってしまったところはあるんですけども。もちろん、不倫を美化するドラマでもない。今回のドラマは当事者2人の目線だけではなく、色んな恋の切り口があり、非常に考えさせられる大人の恋愛ドラマ。ドラマだからこそ楽しめると思うし、あえて『妄想していただくものに』という気持ちでやってます」

 今作では武井とのキスなどの胸キュンシーンに挑んだ。5月下旬から始まった撮影で、滝沢は甘い言葉をカメラ目線で連発。「その風邪、俺にうつせよ」というセリフは、武井が思わず笑ってしまうほどだった。

 「照れたら終わるなと思ってやっている。キスシーンは久々ですが、くさいセリフを言う方が恥ずかしい。『これで、キュンキュンするの?』と男性にはわからないことが多いですが、発見があって勉強になりますね」

 演じる役は、建築家としての実力もありながらティファニージャパンの副社長に就任した三好海里(みよし・かいり)。「ジャニーズの中間管理職」と現在の立ち位置を語る滝沢は、10代半ばから活躍を続けてきた。

 1995年にジャニーズ事務所に入所。ジャニーズJr.のリーダーとして、コンサートなどでJr.120人をまとめ“Jr.ブーム”をけん引した。02年には今井翼(34)との「タッキー&翼」としてCDデビュー。05年のNHK大河ドラマ「義経」は22歳と当時の最年少主演記録で抜てきされた。これまでの人生をどう感じているのか。

 「後悔はないですかね。失敗も成功も人それぞれあると思う。僕自身もそう。今、振り返れば、あれがあったから今があると思えますね」

 美少年としてJr.の中でも絶大な人気を誇りながら、99年に嵐が先にデビューした。

 「苦しみはなかった。当時の自分らの方が周囲よりも冷静で、ジャニーズJr.というでっかいブランドを守る責任もあった。やっている本人は必死。(先を越されてつらいとか)そういう考えはあまりなかったですね」

 ソロデビューの可能性もあったが、同期の今井翼とのコンビでCDデビューした。

 「(ソロの可能性は)いきなり新聞発表で知ったので戸惑いましたけどね。最終的にはジャニーさん(ジャニー喜多川社長)含めて話し合いをして、今の形になった。瞬間的に自分の人生やタッキー&翼という人生が決まっていく様は今でも覚えてます」

 人生のターニングポイントにも触れた。

 「ジャニーズに入ったことと大河ドラマとの出会いですね。入所はコネじゃないですよ。自分で履歴書を送りました。学生でいうクラブ活動の一環じゃないですけど、人と違う特技を作りたかった。大河がなければ滝沢歌舞伎や時代劇という方向にも行かなかった」

 「滝沢歌舞伎」では演出や脚本も担当。プロデューサーとしての一面も見せる滝沢は、将来については明確なビジョンを打ち出すよりも流れに任せるようにしている。

 「時代劇も望んでいなかった。むしろ通りたくないと思っていた。でも、出会ってやってみて、魅力を発見した。自分で決めて目標を狭めるのではなく、オープンにして多くの出会いと経験を積み、新たな発見があればいいなと思っている。嫌なことでもやった方がいい?僕はいいと思う。それを自分で体験しちゃったので」

 人生のパートナーも意識はしている。先輩グループ・TOKIOの国分太一(41)が15年に結婚した際、ジャニー喜多川社長(84)は「適齢期になったら結婚すべき」と発言して驚かせた。

 「結婚願望は昔からあるので、いずれはしたい。適齢期(発言)は新聞で読みました。(ジャニーさんは)簡単に軽く言いましたけど、本当かな。昔に比べたら結婚というハードルが低くなっているのは確かにあるなと思います。アイドルという以前に一人の男として決断をした先輩もいるので、かっこいいなと思います」

 20代での結婚を考えた時期もあったが30代になり「本当にこれで大丈夫かな?」という心配も芽生えた。「40代までに結婚か?」の問いには「それでかなわなかったら嫌ですからね」と明言は避けたが、理想の女性像はこう語っている。

 「何事も理解してくれる方。自分自身がすごく自由な性格なので、自由になっている時間でも、『はい、はい』って言ってくれる方じゃないですか。せいせいするほど、愛してる人?そういう方は女性も男性もいっぱい作りたい。結局は人と人のつながりにたどり着く。ドラマを見て、いい恋愛を皆さんにしてもらいたいですし、自分もそう。恋のパワーは非常に大きいと思う。反応が楽しみですよね」

 ドラマで描かれる恋模様はもちろん、滝沢自身の恋の行方にも期待が集まる。

 ◆滝沢秀明(たきざわ・ひであき) 1982年3月29日生まれ、東京都八王子市出身。95年入所。同年、フジテレビ系ドラマ「木曜の怪談」主演。98年の同「ニュースの女」、99年のTBS系ドラマ「魔女の条件」、2001年の同「ストロベリー・オン・ザ・ショートケーキ」などJr.時代から活躍。02年、タッキー&翼としてCDデビュー。05年、NHK大河ドラマ「義経」主演。09年、シングル「愛・革命」でソロデビュー。15年、座長舞台「滝沢歌舞伎」の初海外上演。

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