スティーヴィー・ワンダー、観客に愛を訴える

 スティーヴィー・ワンダーがロンドンでのパフォーマンスで観客に「愛を選ぼう」と訴えた。10日夜に行われたバークレイズカード主催のブリティッシュ・サマー・タイム・ハイドパーク・コンサートのステージに登場したスティーヴィーは、アルトン・スターリングさんとフィランド・キャスティルさんという黒人男性2人の警察による射殺事件や、それらの事件に対するダラスで行われたデモ行進中に米警察官5人が殺害された事件について触れ、世界が平和で一つになる必要性があると訴えた。

 1976年のアルバム『キー・オブ・ライフ』の収録曲を披露する前に、スティーヴィーは6万5000人もの観客に対し「コンサートを始める前に、いくつかのシンプルなことをみんなに言いたいんだ。この問題のある時期に、みんなに愛してるって言いたい。君たちを愛している。なぜなら、自分は幸運にも目が見えず、それは贈り物なんだ。だから、私は、全てを持っている君らに、その全てを使うだけの幸せがあるんだってことを見せることができたんだ。それは、毎日神に感謝すること、そして君たちが前に進めるよう後押しするために神が私に与えてくれた曲を毎日使うってことなんだ」「約40年経った今も『キー・オブ・ライフ』の曲がまだ大きな影響を与えているっていうのがある部分ではとても嬉しいのと同時に、その一方では嬉しくないんだ。その理由は、曲や歌詞の中で語っている状況が今も世界に存在しているってことで、私は胸が痛いからね」と話した。

 さらにスティーヴィーは観客に対し愛を広げようと訴えた。「私に希望を与えてくれることといえば、私達は変えることができるってことなんだ。もし、君たちも変化を生むことができるって感じるのなら、憎悪よりも愛を選ぶことをお勧めするよ。それくらいシンプルなことなんだよ。憎悪よりも愛を選ぶ。間違いよりも正しいこと。意地悪よりも思いやり。絶望よりも希望を。このことが1点言いたいことにつながるんだけど、全員の命は大切なのは確かだ。でもなんで私が黒人の命は大切だ、って言うかというと、黒人はこの世界の元祖の人々だからなんだ。だからある意味、ここにいるみんなに黒人の部分があるんだよ!みんなの中にその魂があって、だから君らの文化を拒否するのはやめよう。自分や家族を愛そう。それがいいことだよ」

 このメッセージを伝えた後、スティーヴィーはアルバム『キー・オブ・ライフ』の最初の曲『ある愛の伝説』を歌い、4時間にもわたるセットをスタートさせた。そして『涙のかたすみで』『アナザスター』など同アルバム全曲とさらにヒット曲の数々を披露した。

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