S・スミス、アカデミー賞発言に謝罪

 サム・スミスはゲイをカミングアウトしている人々の中で自身が初のアカデミー賞受賞者だと発言したことに対し、脚本家で映画監督のダンカン・ランス・ブラックに謝罪した。サムは『007 スペクター』の主題歌『ライティングス・オン・ザ・ウォール』で歌曲賞を受賞した際、受賞スピーチの中でその発言をしていたが、その後ブラック監督がツイッターで自身は『ミルク』で2009年にオスカー受賞となったことがあるとしてサムの発言が誤っていることを指摘した。それを受けて、サムは「ゲイを公表している人々の中で2人目のアカデミー賞受賞者であること、3人目、4人目、100人目、ということは僕が言いたかったことではないんだ。ダンカン・ランス・ブラック監督、混乱させたことを謝罪します。監督の映画を観てみたいと思いますし、遅くなりましたが、アカデミー賞受賞、おめでとうございます」とツイートした。

 しかしながら、このサムのツイッターでの受け答えにはブラック監督の最初の部分のツイートに対する回答が含まれていなかった。ブラック監督は「サム・スミス君、私のことが誰かわからなかったら、僕の婚約者に携帯メールを送るのを止めるときがきたみたいだな」とサムがブラック監督の婚約者と仲良くしていることへの警告とも取れるツイートをしていた。そして、ブラック監督の追撃はやむことなく、アカデミー賞で自身が賞を受け取った際の映像のリンクも忘れずに投稿した。

 サムは受賞スピーチの中で「イアン・マッケランの書いた記事を数か月前に読んだんだ。彼はその中でゲイであることを公にした人がいままでに賞を勝ち取ったことがないと言っていたよ。それがそうであっても、そうじゃなかったとしても、自分はこの賞を世界中のLGBTコミュニティのために捧げたい。僕は今夜、誇りあるゲイの1人としてここに立ち、いつか僕たちが平等な立場になれることを祈っているよ」と発言していた。

(BANG Media International)

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