ジェイ・Z、NBAネッツ株を売却へ

 ジェイ・Zが自身の所有するNBAのブルックリン・ネッツの持ち株を50万ドル(約5000万円)で売却するようだ。同チームの推定0.067%とされる少数株を所有するジェイが、コーチのジェイソン・キッドにその持ち株を売却することにしたとニューヨーク・ポスト紙が報じている。

 自身が率いるロック・ネイション傘下でスポーツ・エージェンシーを設立し、ニューヨーク・ヤンキースのロビンソン・カノやオクラホマシティ・サンダーのケビン・デュラントといったスター選手とすでに契約を交わし始めたジェイは、2つの事業が衝突することを避けるため、今回持ち株を処分せざるを得なくなったようだ。ある関係者は「(ネッツの)他の所有者たちはチームの一部所有権をジェイソンに渡したいんです。それでジェイに持ち株を彼に売却するように持ちかけたんですよ」と説明する。

 そんなジェイはジェイソンからの推薦により、2003年にネッツの主要株主の息子であるドリュー・カッツを通して同取締役会のメンバー入りを果たしていた。所有する株数は少ないものの、ジェイは同チームの経営に熱心に取り組んでおり、チームロゴのデザインや、NBA側から当初却下された経緯もある黒と白のチームカラーの選択などにも大きく貢献した。

 2009年にネッツの80%の所有権を購入したロシアの大富豪ミハイル・プロホロフは、ジェイにチームの広告塔となって活躍してもらうことを熱望しており、数々のビルボード広告にもジェイを起用していたくらいだった。

 今回ジェイからの株を譲り受ける形になったジェイソンは、ネッツのポイントガードとして活躍した後、6月にコーチとして契約を交わしている。

(BANG Media International)

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