東京五輪の選手村食堂で提供され、海外選手らが絶賛したことで話題となった味の素の冷凍餃子が、都内の店舗などで一部品切れとなったことが１６日、分かった。味の素冷凍食品株式会社の担当者は「予期しなかったこと。想像以上の反響で、驚いております」と語った。

　７人制ラグビーの女子米国代表イロナ・マー選手がＳＮＳで、その美味しさを絶賛するなどして話題に火が付いた。その後、続々と海外選手が反応。この時、味の素の社内でも話題となっていたというが「選手村では調理されたものが出てくるし、味の素とは結びつかないだろう」と予想されていたという。

　だが、その後にＳＮＳで味の素の冷凍食品であることが判明。競技を終えた卓球の石川佳純や平野美宇も「餃子おいしかった～」とつづるなどして、大反響となった。

　ＳＮＳでは「餃子が食べたくなった」、「味の素の冷凍餃子を食べてみたい」などの書き込みも多くみられた。担当者によると売り上げの詳細データなどは１６日時点で収集途中というが、都内では品切れの店舗など影響は出ているという。

　味の素はＪＯＣオフィシャルパートナーを務め、選手村にはシューマイや春まき、ケーキなどの冷凍食品も提供した。担当者は「海外の選手が冷凍食品と気付いているかは分かりませんが、大変うれしいです。日本式の蒸し焼きの餃子は焼き目がパリっとしていて、皮がジューシー。この餃子を世界の方々においしいと言っていただいたことも喜んでおります」と語った。