平野啓一郎氏が提言、東京五輪は「延期」ではなく「中止した方がいい」

 芥川賞作家の平野啓一郎氏が25日、ツイッターに新規投稿。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京五輪・パラリンピックが「1年程度の延期」となったことを受け、「中止した方がいい」と提言した。

 平野氏は「Covid-19との戦いは、長期戦で不透明だけど、それに集中していれば、社会とのバランスを見ながら腹を決められる(他国はそう)。が、五輪開催を『来年夏まで』に設定してしまって、その『〆切』に間に合わせようとすると(しかも世界の状況を!)、苦しくなるのは目に見えてる」と厳しい現状を指摘し、「中止した方がいい」と訴えた。

 さらに、同氏は「僕は、『人類がコロナウイルスに打ち勝つ証として』の五輪なんて、荒唐無稽な妄言だと思うけど、百歩譲って、やれやれと、そういう心境で五輪を楽しめるとするなら、それは北京かパリの時だろう。北京だって、世界の状況と国内予選など考えると、ギリギリじゃないか」と投稿。2022年2月開催予定の北京冬季五輪の前年(21年)開催は時期尚早との考えを示した。

 その上で、平野氏は「僕は、状況が不確定で、且つ、『〆切』がある、という仕事が、どんなに精神状態に悪いか、骨身にしみて知ってる。別に僕は東京五輪に何にも関わってないけど、日本社会全体が五輪を抱えながらCovid-19と戦っていくことを考えると、気が滅入ってくる」と、“締切”が設定された来夏に向けた不安を吐露した。

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