吉川晃司カープ愛全開始球式!カープ坊やベスト着用…引退表明の新井への思いも激白

 カープ坊やベストで始球式を行う吉川晃司(撮影・堀内翔)
力強いボールを投げ込む吉川晃司=マツダスタジアム(撮影・中田匡峻)
始球式を行う歌手で俳優の吉川晃司=マツダスタジアム(撮影・中田匡峻)
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 広島出身で、大のカープファンとして知られる歌手・俳優の吉川晃司(53)が3日、広島市のマツダスタジアムで行われたプロ野球日本シリーズ第6戦「広島-ソフトバンク」で始球式を行った。式後はデイリースポーツの取材に応じ、今季限りでの引退を表明している新井貴浩内野手(41)への思いなどを告白。敗戦後は悔しさをこらえきれず、無言で球場を後にした。

 地元での大舞台で躍動する鯉戦士の姿が、何よりの喜びのはずだった。試合前は「リーグで3連覇しただけで、ファンとしてはもう十分です」と穏やかに話していたが、敗戦を目の当たりにし、無念さがこみ上げた。

 今シリーズで吉川が注目していたのが「誕生日が一緒なんですよ。8月18日でね」という鈴木誠也外野手(24)。3本のホームランを放つなど、敢闘選手賞を獲得した若き主砲に「キーマンとしての存在感は十分ですよね」と目を細めた。

 カープの魅力を「自分たちで選手をしっかり育てる」と語った吉川。その象徴とも言える新井内野手は、この日が現役最後の試合となった。「決して器用な選手ではなかったですけどね…。彼が帰ってきてくれたのが、チームにとって大きかったですね」と感謝を述べた。「今日負けたら、最後になっちゃう。あと3戦、やってあげたいですね…」と語っていたが、思いは届かなかった。

 始球式には、出演中のTBS系ドラマ「下町ロケット」(日曜、後9・00)で演じている財前道生の衣装で登場。マウンド上でスーツを脱ぐと、ベストの背中上部には「カープ坊や」の刺しゅうが。「何か1つカープを入れないと、と思って」といたずらっぽく笑った。

 16年に引退した元エース・黒田博樹氏(43)から借りたグラブをはめ、セットポジションから投じた一球は、惜しくもホームベース手前でワンバウンド。「力入ったね~」と残念がりつつ、「暴投じゃなくて良かった。同級生とかが『試合の結果はお前にかかっとる』とか連絡してきて、ハードル上げるんですよ」と、大役を終えて安どの表情を浮かべた。

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