中村鋭一さん葬儀 吉田義男氏と浜村淳氏が高校先輩後輩コンビで追悼

 6日に肺炎のため87歳で亡くなった関西の名物ラジオパーソナリティー中村鋭一さんの葬儀が10日、大阪府吹田市内で営まれた。中村さんが先駆者となって切り開いた関西の朝のラジオ界で40年以上番組を続けている後輩パーソナリティーの浜村淳氏(82)、道上洋三氏(74)や、阪神タイガース元監督の吉田義男氏(84)をはじめ約400人が参列した。

 吉田氏と浜村氏は京都・山城高校の1学年先輩・後輩で、2人で取材対応。浜村氏が「先輩は、中村鋭一さんとは長いんですか?」と尋ねると、吉田氏は「私は64年です。タイガースに入団した時から、よっさん、よっさん、と盛り上げていただきました」と熱狂的な阪神ファンだった中村さんをしのんだ。

 吉田氏は「62年に久々に阪神が優勝した際に、最終戦を小山が投げて勝ちましてね。お客さんが柵を乗り越えて入ってきて帽子やグラブをとられてお祭りになったんですが、その時に中村鋭一さんも、携帯録音機とマイクを持って入ってきて、藤本監督や選手全員をインタビューされた時の姿が忘れられません」となつかしんだ。

 取材中には、吉田氏が「お互い歳を取りましたね」と笑うと、浜村氏が「それは言いっこなしですよ。高校の時の牛若丸のニックネームが阪神入ってもついて回りましたね」と返した。

 浜村氏が「いつも先輩は野球解説でよく舌が回ってるなと感心してるんです」と話すと、吉田氏は「ラジオやめたらあきませんよ」と激励交換も。

 中村さんがABCラジオ「おはようパーソナリティ」を開始した3年後の74年に、MBSラジオ「ありがとう浜村淳です」をスタートして44年目になる浜村氏。番組開始時に中村さんから「しんどいけど、そのしんどさを楽しみや」と激励されたことをなつかしみ「声の調子悪なったら『龍角散』がええでと勧められ、あれから40年以上、飲み続けております」と明かした。

 番組の50年継続を目指す浜村氏は「及ばずながら中村さんの後をついていきます。本当に及ばずながらですが、私を早いことこっちへ来いと呼ばないでくださいとお祈りしてきました」と冗談まじりに語った。

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