２００７年１１月１４日にデビューしたＨｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰ初の年末年始単独東京ドーム公演が３１日、開幕した。この日、解散を迎えた国民的グループ・ＳＭＡＰの背中を追いかけた山田涼介（２３）は「国民的スーパーアイドルになりたい」と、大先輩のようなグループとして飛躍することを誓った。１７年はデビュー１０周年。元日の東京ドーム史上初となる１日２公演で弾みをつけ、記念イヤーでの紅白歌合戦初出場を目指す。

　昭和から平成へと走り続けたＳＭＡＰの１６年後にデビューした９人が、背中を追う。

　平成生まれのメンバーにとって、ＳＭＡＰはジャニーズの一時代を築いたスーパーアイドルだった。山田は「解散となってますけど、大先輩は僕らの心の中に存在し続ける。背中を追い続けていく」と、“永遠のスター”としてその偉業を胸に刻んだ上で、「国民的スーパーアイドルになりたい。ジャニーズの後輩全員が思っている」と熱く語った。

　ＳＭＡＰはバラエティーに光を当てるなど、開拓者として道を切り開いた。ＪＵＭＰは元日に東京ドーム史上初となる１日２公演に挑み、２回合計１１万動員と自身も未開の地を切り開いていく。

　１４年５月以来２年半ぶりに同所に凱旋した山田は新記録に「僕らでいいのかな。実感がない」と驚き、高木雄也（２６）は「ギネスを申請したい」とレコード樹立を期した。

　年末年始のフル稼働も成長の証しだ。この日のライブでは５万５０００人を前に三十数曲を熱唱。その後はジャニーズカウントダウンコンサートに参加した。元日は午前８時に会場入りし、史上初の１日２公演に準備する。体力面に不安はない山田は「今だからできる。寝る時間もない中、２公演もこなせる」と自信をのぞかせた。

　２公演ライブで勢いをつける１７年はデビュー１０周年。ジャニーズ所属タレントは近年、記念イヤーに紅白出場を決めているだけに、０９～１２年に３人ユニット「ＮＹＣ」などで４度紅白に出場した山田も「ＪＵＭＰでも紅白に出たい」と意欲。ＳＭＡＰが通算２３回出場した夢舞台への思いを強くしていた。