中居 ラストラジオ「じゃねー、バイバーイ」 SMAP愛語る「だれも悪くない」

 1991年9月9日にデビューしたSMAPが31日、解散を迎えた。同日、リーダーの中居正広(44)がニッポン放送「中居正広のSome girl’SMAP」(土曜、後11・00)で解散時の心境を初めて明かし、メンバーの思いを代弁。ファンに感謝と謝罪を述べた。最後は「慎吾ー、剛ー、吾郎ー、木村ー、SMAPー、じゃねー、バイバーイ」という、88年の結成から28年全ての思いを込めた魂の叫びと共に、SMAPを卒業した。

 解散が迫る番組終盤、中居が別れを惜しむようにメンバー1人1人の名前を絶叫した。

 「僕の好きに締めさせていただきたい。『Some girl′SMAP』も最後、SMAP中居正広としても最後の放送。ちょっと声、張りますね」と切り出すと、「慎吾ー、剛ー、吾郎ー、木村ー、SMAPー、じゃねー、バイバーイ」と、28年の思いを凝縮した魂の咆哮(ほうこう)で締めくくった。

 最後の楽曲は自ら選んだ「SMAP」(エスエムエーピー)。91年のデビュー曲「Can’t Stop!! -LOVING-」のカップリングに収録された、5曲メドレーの1曲だった。「SMAPファン」と語った中居が指定曲でグループ愛を表現してみせた。

 最後は激動の1年だった。1月に解散・分裂騒動が起こり、独立派の中居、稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(42)、香取慎吾(39)と残留派の木村拓哉(44)、4対1の構図が浮かび上がった。生謝罪を経て一度は存続に向かうも、8月に解散を発表。香取、草なぎが活動休止よりも解散を強く望んだともされた。

 グループ活動に対する気持ちを一つにできず、紅白を辞退。12月26日の「SMAP×SMAP」最終回で歌った「世界に一つだけの花」がラストステージとなった。

 解散騒動は苦しかった。中居は「デリケートな時期が毎日。言動を考えるとマヒした」と、教えられたことのない状況に迷った。独立、活動休止、解散など直面した分岐点を回想したのか、「何が正しいのか何周も何周もした。自分が正しいなんて思っていない。人間の真価を問われる1年だった」と騒動時の心境を初めて語った。

 振り返ったときに導き出した答えは一つ。「誰も悪くない」。苦楽を共にした女性マネジャーの退社、メンバーへの誹謗(ひぼう)中傷など混とんとした状況が続いた。中居は「色んな思いが入り交じって複雑な思いがあったと思う。みんなも習ったことのない1年だった」とメンバーの思いを代弁し、「最後まで、しっかりSMAPを務めた。ねぎらいとかお褒めの言葉をあげてほしいなって思います」と気遣った。

 ファンへの感謝も忘れない。「世界に一つだけの花」購買運動に存続を望む署名運動など思いは受け取っていただけに「『ありがとう』でいっぱい。期待に応えられなくて申し訳ない」と謝った。

 「全然あっという間だったと思わない」と振り返った28年。新たに始まるソロ活動には「少しゆっくりしたい。どういう風にしようかまったく考えてない。どこで脱線したのか。ゆっくり、しっかりかみ締めながら進んでいきたい」と話した。

 数々の感動を届けた国民的グループは、それぞれの思いを抱えながらその大きな看板を下ろし、新たな一歩を踏み出していく。

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