ジミー・ペイジ演奏せずを主催者謝罪 演奏あるような宣伝してたのに…

 11日に東京・両国国技館で開催された「クラシック・ロック・アワード」で、英ロック・ギタリストのジミー・ペイジ(72)が演奏を披露しなかったため、入場客から「詐欺だ」「ひどすぎる」「チケット代を返してほしい」と不満や抗議が噴出していることについて14日、主催者が社長名でホームページにおいて「お詫びと状況の報告」と題した文書を掲載した。

 開催告知のポスターなどでは、ジミー・ペイジの名前がトップに掲げられ、あたかも演奏があるかのように宣伝されていたが、本番でペイジはプレゼンターとして2分あまりステージに上がっただけだった。

 主催のKLab Entertainmentは「演奏を楽しみにしておられたお客様に対して、主催者を代表してお詫びを申し上げると共に状況を説明申し上げます」と謝罪。「ジミー・ペイジ氏の演奏を本イベントの目玉として予定しており、当日ギターとアンプの用意をしておりました」と認めた上で、「本番直前に、ジミー・ペイジ氏の意向により、演奏が行われませんでした」とし、理由は「ペイジ氏側に問い合わせをしておりますが、現在のところ回答を得られておりません」とした。

 チケットは、最も高いもので30万円、最低でも1万8000円と高額だったが、近年、公の場でギター演奏を行っていないペイジへの期待感からか、大勢のファンが来場。イベント終了後には納得できないファンが、返金を求める姿もあった。

 主催者側はチケット代の返金についても「演奏が行われませんでしたがイベント自体は成立している」として、「チケット代金の返金は出来かねますので、ご理解の程、お願い申し上げます」と理解を求めた。契約段階での演奏の有無に関するデイリースポーツの取材に対して、主催者側の回答はなかった。

 イベントは今年活躍した世界のロックアーティストを表彰し、受賞者がライブパフォーマンスを披露するもので、日本での開催は初。ジェフ・ベックやジョー・ペリーらレジェンドが出演した。

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