松坂慶子、エイプリルフールの映画出演オファーに「夢なら覚めないで」

 構想10年、総製作費150億円をかける、俳優・染谷将太(24)主演の日中合作映画「空海-KU-KAI-」(2018年公開)の製作会見が28日、都内で行われ、女優の松坂慶子(64)が出席するとともに出演が発表された。

 中国でも人気の作家・夢枕獏氏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作に、遣唐使として唐時代の中国に渡った空海と詩人の白楽天が権力者の連続死事件を追う物語。93年公開の「さらば、わが愛/覇王別姫」でカンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールを受賞している中国の巨匠チェン・カイコー監督(64)が、湖北省襄陽(じょうよう)市に長安の都を再現した大型セットを作り上げ、夢枕氏は現地入りした際、涙を流したという。

 松坂は空海たちが追う謎の秘密を知る重要な役どころ。エイプリルフールの4月1日にオファーを受けたたため「夢なら覚めないで、と雲の上を歩いて帰ったような感じでした」と喜びを表現した。

 キャスティングはチェン監督の指名。9月に巨大セットで撮影を終えており「監督の作り上げた空海の美とパワーで酔わせてくれることと思います」と期待感をあおった。

 10年前からチェン監督と日中合作映画の構想を練ってきた製作のKADOKAWA取締役会長、角川歴彦氏は「監督の『この作品を世界の映画史に残したい』という思いが詰まっている」と熱弁。KADOKAWAと共同配給する東宝の島谷能成社長は「中国でも大公開すると思うんですが、日本でも我々の最高の力を尽くして、劇場編成、宣伝など、この作品に貢献していきたい」と約束した。

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