北村匠海は“芸能界の大谷” 演技と音楽の二刀流の道

 プロ野球では日本ハム・大谷翔平選手(22)の二刀流が話題だが、ここにも二刀流の若武者がいる。今夏、ドラマ「仰げば尊し」で注目された北村匠海(18)だ。初主演映画「君の膵臓をたべたい」(来夏公開)の撮影に奮闘する一方、4人組ダンスロックバンド・DISH//のTAKUMIとしても活動。演技と音楽が影響し合いつつ進む未来とは-道を照らしてくれたのは、寺尾聰(69)、氣志團という“先生”だった。

 話題作への出演が続き「このイケメンは誰?」と注目を集めている。宮藤官九郎脚本のドラマ「ゆとりですがなにか」ではヤンキーキャラで異彩を放ち、「仰げば尊し」ではリーゼントの不良となって物語をけん引。現在は通称「キミスイ」撮影中で、月内にクランクアップ予定だ。

 “第2のセカチュー”と期待されるベストセラー小説の映画化「キミスイ」を撮影した1カ月半は、滋賀県中心のロケとDISH//の活動を並行。「撮影現場に行くと役者、DISH//にいると音楽のスイッチになる。自分で切り替える器用な人間ではないので」と気負いはない。

 小3でスカウトされ、面接で一言もしゃべらなかった“伝説”を持つ。「面接官に『しゃべらなかったのは君だけだよ』と言われました。小、中学校のときは暗かった」と苦笑。そんな性格も相まって、しばらくは闇を抱えた役が続いた。

 自分を変えようと一念発起。高校で文化祭委員に立候補するなどキャラ変すると、はじけた役が舞い込むようになった。「仰げば尊し」の現場では、恩師役の寺尾から「テクニックを持っているけど自覚していないのがいい。そのままやっていけばいいんじゃないか?」と助言された。

 一方、DISH//は5周年。ダンスロックバンドなる聞き慣れぬ名で、楽器を持ちながら歌い、踊る我流を貫いてきた。目指すは氣志團だという。

 夏フェス「氣志團万博」に出演するなど親交があり、「氣志團さんにしかないグルーブ感でイバラ道を突き進んでいる。僕らも僕らにしかないグルーブ感で砂利道を来た。尊敬もあるし、お手本でもある」と真剣だ。ライブに寸劇を入れるのも氣志團を参考にした結果だという。

 DISH//を見て映画「あやしい彼女」のバンドマン役をオファーされるなど、音楽と演技が相乗効果を生いんでいる現在の北村。「2本の道をまたいで歩いている感覚」と表現する、自分なりの二刀流を磨いている。

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