小林よしのり氏、同期の秋本治氏の『こち亀』終了の苦渋思いやる

 漫画家の小林よしのり氏が4日、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の連載終了を発表した“同期”の作者・秋本治氏に「ペンを持てなくなるまで描くかと思っていた」「お互い、頑張ろうじゃないか」とエールを送った。

 小林氏はブログで2人は「秋本くん」「小林くん」と呼び合っていることを明かした。「デビューが同じ年で、担当編集者も同じだった」と1976年のデビュー以来、切磋琢磨し合ってきた仲で、「わしが兎で秋本くんが亀と思っていたが、どうやら二人とも長距離マラソンのタイプだったようだ」と感慨深そうに振り返った。小林氏が1976年に少年ジャンプで『東大一直線』の連載を開始し、数カ月遅れで秋本氏の『こち亀』がスタート。以来、交流は続き、何度か合作したこともある。

 『こち亀』の40年200巻という長期連載に「わしのような飽きっぽい者からすれば、人間技ではない」と感嘆。その上で「自分の意欲と人気投票、どちらかが崩れたら連載は続かない」とたたえた。また「『こち亀』はもはや国民漫画とまで言われるようになったから、終わらせるのも、作家・編集者の双方でジレンマがあっただろう」と作家と編集側双方の連載終了の苦渋も思いやった。

 一方で「秋本くんが60歳過ぎて新作に挑戦するのは、楽しみだ」と新作に期待。「まだ過去を振り返るのは早い。レースの途中だ。わしはようやく折り返し地点を回ったと思っている。お互い、頑張ろうじゃないか」と互いのさらなる飛躍を誓っていた。

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