龍真咲 ファン8千人に見送られ宝塚卒業 「命を賭けて走り続けた」
宝塚歌劇団月組トップスター龍真咲(りゅう・まさき)が4日、東京宝塚劇場で退団公演「NOBUNAGA~下天の夢~/Forever LOVE!!」の千秋楽を迎え、パレードではファン8000人に見送られ、16年間のタカラジェンヌ生活に別れを告げた。
サヨナラショーのラストでは舞台袖に引き上げる際に「すべてやり尽くした」という思いを込め、右手で高らかにガッツポーズ。緑のはかまの正装姿で最後の大階段を下りると「命を賭けて走り続けて、今ここにたどり着きました。タカラヅカは私にたくさんの夢を見せてくれた。その夢と現実が重なり合った今、龍真咲はタカラヅカを卒業します」と感無量の表情を見せた。
最後は7月の宝塚大劇場公演での千秋楽と同様に、この日も「すみれの花咲く頃」ではなく「タカラジェンヌに栄光あれ」の合唱で締めくくった。
龍は2001年に歌劇団に入団し「ベルサイユのばら2001-フェルゼンとマリー・アントワネット編-」で初舞台。12年に月組トップスターに就任し「風と共に去りぬ」(14年)のスカーレット・オハラや、「1789」(15年)のロナン・マズリエ役などが評判を呼んだ。
卒業後の進路について具体的には明かさなかったが「夢を育てる意欲が湧いたときは、みなさまとお会いできる日を心より楽しみにしています」と今後も表舞台に立つことを示唆した。