リンゴ 猫ひろしの五輪代表に違和感

 タレントの猫ひろし(38)がカンボジア代表としてリオデジャネイロ五輪に出場することが確実となった。国籍を変えての出場は世界的に見れば前例は多いが、日本ではまだ珍しいパターン。ましてや“同業者”だけにハイヒール・リンゴの胸中も複雑なようだ。

◇   ◇

 猫ひろしさん、他の国では結構あるじゃないですか国籍を替えてっていうの。日本人っていうのはこれ、違和感あるんじゃないですかね。結婚して国籍が変わってっていうならあると思うんですけど、オリンピックに出るために国籍を変えるっていうのは、日本は他の国ほど定着してないと思うんですよ。

 別にやったらあかんことをしてるとは思わへんし、でも何か…うまいこと飲み込まれへん感じがあるんですよ。オリンピックを見たときに猫さんを応援できるのか、できひんのかすごい微妙な自分がいるんですよ。猫さんが全然嫌いとかないし、ワハハ本舗でもすごい頑張ってはるし、芸人さんとしても好きなんですけど、このマラソンに関してはどうなんかと。「いや」とか「悪い」とか言えるほど確固たる信念もないんですけど、ストンと下に落ちないというか。応援したいけど、なんか素直に応援でけへん。

 見た目があまりにも違う場合は、例えばラモス瑠偉さんなんかそうですけど、ちょっと違和感があるというか…。日本人がベッチャリして同じ顔が多いから、なんかうーんってなってしまう。それと同じで猫さんがカンボジア人っていわれてもうーんって思ってしまうねんな。それは狭量やとは思うけど…。でもオリンピックに出たいという気持ちが強くて、オリンピックを第一に考えているということであればそれはいいと思うけど、みんなどう思ってるんやろって。

 日本人もそうなってきていると思うけど、それについて行けてない自分がいるんですよ。カンボジアの人は我らが代表って思うのかな。速いアスリートがいないから猫さんになるんでしょうけど、猫さんはカンボジア人になりたいわけじゃないじゃないですか。オリンピックに出たいんであって。そこのところがどうなんかなぁと。物事の善悪と、世の中の流れと常識がうまく体の中で落ちないんですよ。この話題。

 「参加することに意義がある」はもう死語で、この前も2億3000万円でしたっけ(※1)。コンサルタント会社に払ってて、それが高いんか、安いんかという話になって、スポーツ評論家の方は「そういうもんや」と。「『払わへん』って日本が言うのは勝手やけど、そうなったら日本でオリンピックなんかできない」と。そういうもんなんだと。

 まぁ、日本人は体格的にそんなにすごいアスリートが育たないじゃないですか。そんな中でみんなすごい頑張ってオリンピック出てるじゃないですか。そう思ったら猫さんもオリンピック出ていいのかなとも思うんですけどね。

(※1)東京五輪招致活動において、招致委員会側から国際陸連関係者に不正な送金があったとされる問題。招致委員会側は「招致計画作り、プレゼン指導、渉外アドバイスや実際のロビー活動、情報分析など多岐にわたる招致活動の業務委託、コンサル料などの1つであり、正式な業務契約に基づく対価」と説明した。

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