黒木華 連ドラで「現代に帰ってきた」

 「ようやく現代(の役柄)に戻れました」と照れ笑いを見せる黒木華 
主演ドラマ「重版出来!」の編集部セットに凛(りん)とした姿勢で座る
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 TBS系で放送中の「重版出来(じゅうはんしゅったい)!」(火曜、後10・00)が「元気をもらえる」ドラマと評判だ。視聴者の“ビタミン剤”となっているのは、連ドラ初主演の黒木華(26)。戦時中を舞台にした映画「小さいおうち」でベルリン国際映画祭の銀熊賞に輝くなど“昭和女子”として名を上げた演技派が、元柔道選手の漫画編集者という体育会系を伸びやかに好演。「やっと現代に帰って来られた」と笑う黒木に迫った。

 黒木演じるヒロイン・黒沢心が勤める漫画雑誌「バイブス」編集部での取材。評判のキュートな劇衣装で「友達には『今回の方が華のいいところがでている』と言われるんです」と声を弾ませた。

 演じるのは日本代表候補だった元柔道選手の新人編集者。鼻を広げ、瞳を輝かせ、興味あるものに一直線なキャラが視聴者の心をつかんでいる。「昭和の古き良き女性やおとなしい役が多かったので『やっと現代に帰って来られたな』って思いました」と屈託がない。

 黒木と言えば、映画「小さいおうち」やドラマ「花子とアン」「天皇の料理番」といった昭和が舞台の作品で、タイムスリップしてきたかのような存在感を発揮。いつしか代名詞となった“昭和”が一人歩きする様を「不思議というか変な感じでした」と振り返る。

 「1つの役にずっと見られるのが怖くて。やっぱりいろんな役ができる役者さんになりたかったので、このまま“昭和を代表する”みたいに言われるとちょっとヤダな、他にもやってるのにな、って思いもありました」

 自らの固定イメージに一本背負いを決めるかのような新境地。「心ちゃんは、見ていて元気になれる子。でも、ただ暴れ回るだけじゃなく、押しつけがましくない気遣いができる上で仕事に熱心。そこは意識しています」。演じ方も柔道の神髄のように“剛”ではなく“柔”の精神だ。

 連ドラ初主演の大役。オファーを受けたときは「主演って柄じゃないのになぁ」とためらう気持ちもあったという。だが、多くの編集者や漫画家が登場し、それぞれが成長していく群像劇に「私も心ちゃんと同じようにベテランの方たちに勉強させてもらえばいい」と腹を決めた。

 放送枠は、裏番組に他局の連ドラがかぶる特殊な時間帯。視聴率の“対決”が嫌でも話題となるが「気にしないようにしています。気にしいなので」と自然体だ。きょう31日は第8話の放送日。最終話まで走り抜ける。

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