KAT-TUN 充電前ラストライブ

 3月22日にデビュー10周年を迎えたKAT-TUNが1日、東京ドームで、グループとしての充電期間前ラストライブを行い、5万5000人のファンにしばしの別れを告げた。初の3大ドームツアー千秋楽でもあったこの日は、10年を振り返りながら脱退した赤西仁(31)、田中聖(30)、田口淳之介(30)にも感謝の言葉を送る涙のステージとなった。あらためて解散を否定した3人は、東京ドームがい旋を見据え、今後はソロ活動で力を蓄えることを誓った。

 10年間の出会いすべてに感謝した。

 激動の歴史を支えてくれたハイフン(ファンの愛称)に思いを伝えたライブ終盤、亀梨和也(30)は「僕たちKAT-TUNはK亀梨和也、A赤西仁、T田口淳之介、T田中聖、U上田竜也、N中丸雄一。この6人で結成されたグループ」と切り出した。

 号泣する上田竜也(32)、中丸雄一(32)を前に亀梨が「ここにいる2人はもちろん、いろいろありましたけど、抜けていった3人にも、この歩みを感謝したい。ありがとう」と異例のメッセージを送った。3人が寄り添い、波瀾(はらん)万丈の日々をかみしめると、会場からすすり泣く声が漏れた。

 KAT-TUNは06年に「ブラック&ワイルド」をコンセプトに6人でデビューした。悪ぶるほど、ほめられることもあり、ワイルドな言動を意識。これまでのジャニーズアイドルのイメージとは一線を画すやんちゃなグループとして異彩を放った。

 実績は十分、積み上げた。シングルはデビューから26作連続1位を記録。今年3月22日に通算9作目のアルバムとしてベスト盤を発売すると、デビューからのアルバム連続首位記録で全アーティスト歴代単独1位の快挙を達成した。

 騒動でもにぎわせた。以前に亀梨が「怒られた人たちが抜けていった」と振り返ったように、10年に赤西、13年に田中、16年3月に田口が脱退。中丸が「まさかメンバーが半分になるとは」と話すほど、想像できなかった脱退劇が繰り返され、充電期間を設けることになった。

 充電前ラストライブとなったこの日は、10年の軌跡をたどり、デビュー曲「Real Face」から26作目の最新シングル「UNLOCK」などを熱唱。亀梨は「デビュー前(の歓声)に負けてないよ」とファンに感謝した。

 今後は3人が個人の力を蓄え、再集結を見据える。充電期間は「1~2年」と語っていたが現時点では未定。亀梨は「KAT-TUNの亀梨和也としてまたここに立ちたい」とドームがい旋を宣言。上田も「有言実行。でっかくなって帰ってくる」。中丸も「解散ではなく、またくっついたときに今以上に爆発的なものができたら」とフル充電後の“再会”を約束した。

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