AV出演拒否の女性、勝訴

 アダルトビデオ出演を拒否した20代女性が、所属プロダクションに違約金約2400万円を請求された訴訟の判決で、東京地裁が「本人の意思に反した出演は許されない」として、請求を棄却していたことが29日、分かった。判決は9月9日付。プロダクション側は控訴せず確定した。

 女性の代理人の伊藤和子弁護士は29日、「アダルトビデオへの出演強要は人権侵害で、被害は後を絶たない。これまで同種の判決はなかったが、裁判所は実態を正しく評価してくれた」と話した。

 女性は高校生だった18歳の時、スカウトされ、内容を理解しないまま契約書に署名。強引にビデオに出演を迫られ「いやなら違約金を支払え」と脅された。

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