松坂桃李「視覚探偵」で堤監督とタッグ

 俳優の松坂桃李(26)が日本テレビ系特別ドラマ「視覚探偵 日暮旅人」(今秋放送)で五感の内、唯一残った視覚を頼りに事件を解決する“視覚探偵”を演じることが15日、分かった。作家・山口幸三郎氏が手掛けた累計40万部突破の小説「探偵・日暮旅人シリーズ」を堤幸彦監督(59)演出で初実写化。堤監督の同局ドラマ演出は16年ぶりになる。

 日本テレビ系実写版ドラマ「名探偵コナン 工藤新一への挑戦状」(11年)で大阪弁の高校生探偵・服部平次を演じた松坂が、新たな探偵役に挑戦する。

 松坂が演じるのは、五感のうち聴覚・嗅覚・味覚・触覚を失った日暮旅人(ひぐらし・たびと)。研ぎ澄まされた視覚を駆使して物や人、愛を探す新感覚のハートフルストーリーとなる。

 「視覚しかない役は演じたことがないので、最初はどういう風に演じたらいいのかわからなかった」と難役を振り返った松坂だが、「ユニークさ、“堤マジック”がさく裂している作品。出来上がりが楽しみ」と自信と期待を口にしている。

 松坂からの期待を一身に浴びる堤監督は映画「20世紀少年」(08~09年、3部作)や12日に公開された映画「天空の蜂」など数多くの作品で常識をぶち破る“映像の魔術師”として異彩を放つ。

 99年7月期放送「新・俺たちの旅 Ver.1999」以来、約16年ぶりの同局ドラマ演出に「そりゃ気合も入りますよ。『持てるノウハウを全力で注ぎこもう!』なんて決意してましたが、原作と脚本を手にとって『あ、イケる』と(思った)」と確信。一風変わった探偵物語に「愛すべき風変わりなドラマを撮りました」と手応えを見せている。

 ほかに、女優・多部未華子(26)、子役の住田萌乃(7)、俳優・濱田岳(27)、北大路欣也(72)ら豪華キャスト陣が出演する。

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