三浦春馬 「巨人は自分自身でした」

 映像化不可能と言われた人気漫画を2部作で実写化した映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の前編が封切られ、16日までに興収22億円を突破した。夏休み興行を進撃する一方で、原作からの設定変更などを巡りネット上では賛否両論が激突するなど、あらゆる面で話題を集めている。“問題作”の主演を務めた三浦春馬(25)が、俳優として、原作ファンでもある座長として、“進撃論争”への複雑な心境と撮影時の覚悟を明かした。

 公開16日間で動員165万人、興収22億円超えと、大進撃中の映画は、ネットでの“大炎上”でも話題を呼んでいる。

 全世界で5000万部以上を発行する、まさに巨人クラスの人気漫画が原作。特に激しかったのは、原作者の要望を受けた設定変更への賛否だった。三浦は「アンチテーゼも多いですからね」と現実を受け止めつつ、率直に明かした。

 「僕はやっぱり原作ファンなので、正直な意見ですけど、台本を見たときに原作のままのストーリーが見たいなって思いもどこかにありました」

 最も大きく変更されたのが、三浦演じる主人公・エレンの設定だった。原作での人食い巨人を駆逐しようと立ち向かう熱血漢から、巨人を前におびえを隠さない等身大のキャラクターに変更された。

 原作ファンの1人として葛藤しながらも、「原作のまま見たいって自分もいれば、台本を理解し、温め、映画ならではのいい作品を作りたいとも思う。僕らは(台本を)信じることが仕事なんです」。そして「一観客として見たかった気持ちもあります」と笑った。

 エンドロールに流れる名前は、邦画史上最大級の1000人以上を数える。「プレッシャーは感じないようにしよう、なかったですよって言いながら、絶対にあったと思うんです」

 目の前にはいない巨人を相手にした演技、ワイヤアクション、何百人ものエキストラに囲まれての芝居…。経験したことのない撮影が続き「当時の自分にとっての“(倒すべき)巨人”を何かに置き換えるなら、自分自身でした。静かな戦いをしていたのかな」と振り返った。

 9月19日公開の後編では、前編のラストで巨人化したエレンを中心に映画オリジナルの物語が展開する。「巨人対巨人の対決は前編とは別物。巨人の体の中のシーンがお気に入りです」と自信を見せる三浦。原作は未完結だが、映画ならではの決着をつける“巨人の謎”にも注目だ。

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