GLAY“10年前の約束”果たした
4人組ロックバンド・GLAYが31日、東京ドームでデビュー20周年記念ツアーの最終公演を行った。05年の10周年ツアーで「東京ドームに戻ってくる」とファンと交わした約束を果たし、ヒット曲「誘惑」など24曲を披露。アンコールでは、デビュー曲「RAIN」をプロデュースしたX JAPANのYOSHIKI(49)とライブ初共演し、同曲をコラボ。5万5000人と節目を祝福した。
ホームベースの位置からそれぞれ気球に乗り込んで登場した4人は、上空30メートルでグラウンドを半周。センター後方のステージに飛来すると、ボーカルのTERU(43)はマイクスタンドにかけられた白いジャケットに袖を通した。
10年前。2005年3月13日に10周年記念で行った東京D公演のラスト。TERUは着用していたジャケットを脱ぎ、「10年後、このステージにジャケットを絶対に取りにくるから」と語り、立ち去った。それ以来「10年後の再会」を約束に、東京Dライブを封印した。
そして10年後。待ち焦がれた舞台で「ついにこの日がやって来た。東京ドーム!10年間言いたくてたまりませんでした。気持ちいいんだよね、この言葉叫ぶの」とシャウトしたTERUは、TAKURO(44)、HISASHI(43)、JIRO(42)と3時間のショーを繰り広げた。
アンコールには恩人が駆けつけた。アマチュアだったGLAYをスカウトし、自身のレーベルからデビューさせたYOSHIKIが「RAIN」の演奏にピアノで参加。TAKUROは声をつまらせ「こんな幸せない。何てお礼言っていいか分からないので、抱きしめさせてください」と抱擁した。
05年からの10年は、GLAYにとって、事務所独立や自主レーベル設立など模索の期間でもあった。TERUは「大変なこともあったけど、真面目に向き合っていれば必ずいいことがある」としみじみ。「10年後、20年後も解散しないで、夢をかなえていく」と新たな約束を交わした。