長嶋一茂 7年ぶり映画プロデュース

 元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂(49)が企画立案し、出演した映画「ハッピーランディング」が28日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでプレミア上映される。7年ぶりにプロデューサーを務めた一茂がこのほどデイリースポーツに対し、作品に込めた思い、映画製作現場の魅力などをたっぷりと語った。出演は中村ゆり(33)、佐藤めぐみ(30)、永山たかし(36)らで、6月6日から角川シネマ新宿ほか全国で順次公開される。

 プロデュース第2弾に選んだ作品は、結婚をテーマにしたラブストーリーだ。

 「人のつながりを重視したいと思った中で、結婚はもってこいだった。人と人、男と女。駆け引きしたり、迷惑かけたり、かけられたりしながら、つながってるっていうのが好きなんですね」

 7組の登場人物が幸せの着地点(ハッピーランディング)を目指し、懸命にもがき生きようとする姿が描かれ、自身は恋人にプロポーズして断られるバツイチ男を演じた。

 初体験のセリフ「愛します」もあるが「愛とか恋とか照れくさい部分もある。最も苦手とするところ」と打ち明ける。監督と「ベタベタせず心の内を想像させたい」と話し合い、距離感を取りつつ愛情が伝わるよう心がけたという。

 映画との出会いは小学時代。ヒーローはシルベスター・スタローン演じる「ロッキー」だ。感化され、帰りの電車のつり革で懸垂に励んだ。野球をやっていなかった中学時代は東京・渋谷が遊び場。カバンに情報誌「ぴあ」を入れ、学校帰りに劇場に通った。

 プロ野球を引退後、「目標も夢もなくダラダラした」時期もあったが、映画製作の現場が活力を与えてくれた。スタッフ、出演者が同じ釜の飯を食べて作品を作り上げる世界は、野球選手として過ごしたグラウンドと、どこか似た空気があるのだろう。

 「現場が好きですね。緊張感があって人間力にあふれてる、パワースポットみたいな場所」

 演じる楽しさを実感する余裕はまだないが「人生って自己表現の場。自分と違う人格を演じる快感はあるかな」とも明かす。

 妻も来場する28日は、舞台あいさつに立つ。夫婦の在り方を考えさせられる作品でもあり、思うところがあったのかと思いきや「いまさらわが振りを直してもねえ」と苦笑い。「未婚の人も既婚者も、高齢の方も、どこか共感できる部分はあると思う。結婚してる人には、映画を見て昔を思い出してもらいたい」と願った。

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