号泣元県議 詐欺容疑などで書類送検へ
“号泣県議”こと野々村竜太郎元兵庫県議(48)=辞職=をめぐる政務活動費の不正支出事件で、県警が政務費二百数十万円をだまし取った疑いが強まったとして、詐欺と虚偽公文書作成・同行使容疑で元県議を書類送検する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で3日、分かった。
元県議は2011年度から受け取った政務費1834万円を全額返済しており、県警は逮捕を見送る方針。
捜査関係者によると、元県議は11~13年度、カラ出張にもかかわらず「日帰り出張」として申請したり、「切手代」として金券を不正に購入したりし、政務費をだまし取った疑いがある。
元県議は調べに対して、「大半を議員活動に使っていない」と供述。県警は裏付けが取れた二百数十万円分だけ立件する。
捜査関係者によると、元県議は大筋で容疑を認め「内規を熟読し、どうしたら政務費として申請できるか考えた。架空計上が認められ、エスカレートさせてしまった」と供述しているという。
